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プログラミング・飛行機・その他

空港でのお見送りに役立つ!羽田空港の滑走路運用!理論編

望遠レンズのついた一眼レフカメラで写真を撮影する人は空港の展望デッキには割と常時2〜3人はいたりするものですが、飛行機に詳しいと思われるのかよく話しかけられます。

たいていは質問です。多いのは眼下にいる飛行機を指差して、

「この飛行機はどこから飛ぶんですか?」

というもの。大切な人のお見送りに来ていて、乗る飛行機はわかるものの離陸を見てこそお見送りということで飛ぶところまで見たいようです。

よくわかります。

特に若い女性(10代〜20代前半と想像)から聞かれることが多く、恋人や片思いの人(そこまでの事情は知りませんが)などをお見送りに来られた方が割とおられるように思います。

ということで需要もそれなりにあるのではないかと思いますし、ここのブログでも時々運用について無意識に書いてる時もありますので、一度ちゃんと整理しておくのは必要だと思っていました。

基礎(1) ターミナルを知る

まずは基礎の基礎。羽田空港のターミナルについて。これも案外ごちゃごちゃな人が多いところです。

図示しておきます。羽田空港には3つのターミナルがあります。

  • 第1ターミナル
  • 第2ターミナル
  • 国際線ターミナル

これ以外にはありません。第1はJAL関係、第2はANA関係、国際線は海外へ行く便という割り当てです。また、第1と第2は国内線です。

時々ターミナル間無料連絡バスに乗ると、運転手さんに「ANAの国際線の到着は第1でいいのか?」と聞かれている方がいたりするのですが、国際線ならターミナルはひとつです。国内線ならJALかANAで第1と第2を区別してください。

最後に。第1と第2は徒歩で10分ほどで行き来できます。国際線と第1もしくは第2は無料バスで10分ほどです。間違っても歩いてはいけません。

基礎(2) 滑走路は4本

次に滑走路について。羽田空港には4本の滑走路があります。

最南端のD滑走路は2010年に使用開始された最も新しい滑走路です。

ここで最重要事項は、

滑走路はJALもANAも国際線も関係ない!行き先と風向きで決まる!

ということを忘れないように以下読み進めていただければ。

本題。2種類の運用方式。

それでは。本題に入ります。羽田に限らずどこの空港でもそうですが、風向きによって離着陸の方向を変えるのです。

例えば私が先月まで活動していた島根県の出雲空港だと滑走路が1本しかないので、どっちから飛ぶか、どっち側から着陸するかしかないわけです。

ところが羽田空港には4本の滑走路がありますし、便数も日本一ですから複雑です。

北風運用

まずは圧倒的に多い北風運用についてです。羽田空港がある東京都大田区は23区の中で最も広いのですが、面積の3分の1が羽田空港というところです。

ここは冬場にはほとんどが北風になるため必然的に年間を通して北風運用が多くなります。

赤い矢印が離陸、青い矢印が着陸になります。C滑走路は離着陸両方に使われます。A滑走路は着陸専用、D滑走路は離陸専用になります。

B滑走路は使用されません。

南風運用

さて、北風多しと言えども南風もあります。

風向きが変わると離着陸はこのようになります。色分けは北風運用と同じです。この運用はわかりやすいのです。着陸専用と離陸専用がそれぞれ2本ずつになっています。4本の滑走路もちゃんと使っています。

行き先で分かれる

さて、ここまでくるとだいぶ離発着についてはわかってくると思いますが、もう半分知るべきことがあります。

それは離陸用、着陸用が2本割り当てられている場合の使い分け、です。これもルールがあります。もっとも法的根拠があるわけではなく基本的な運用ルールです。そのため、混雑状況やパイロットからのリクエスト、など管制官の匙加減ひとつでいかようにも変わります。

簡単にまとめると、

  • 北風運用
    • C滑走路の離着陸は「北」
    • A滑走路の着陸、D滑走路の離陸は「南」
  • 南風運用
    • C滑走路の離陸は「北」
    • A滑走路の離陸は「南」
    • B滑走路の着陸は「南」
    • D滑走路の着陸は「北」

です。「北」とか「南」というのは行き先のことで、北は北海道や東北、ヨーロッパなどです。「南」は関西や九州、東南アジアとかの南側へ向かうもの。

ただし、島根の出雲空港や福岡空港などは「北」扱いで飛ぶ感じです。日本海側を飛ぶからかもしれません。

次回予告

これだけで必要な知識はすべてなのですが、次回は実際に写真を織り交ぜて場所と運用を理解する「実践編」になります。