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No Promises Await at Journey's End

タッチ10巻(最終巻)を読みました。

長らく続いてきたコンビニで買える安いコミックのタッチがついに10巻で完結です。

本当はもう少し早く読めるはずでしたが、当初島根に届くようにしていたのでキャンセルして東京で受け取れるように再注文したりして遅れました。

最終巻の目玉は何と言っても須見工戦がついに決着するシーンです。延長10回の表。3番達也の3塁打で出塁。4番コタローが敬遠されたところで達也がまさかのホームスチール。1点をもぎ取ります。

10回の裏。明青5点vs須見工4点。守って終わり。打順も無難に行けば新田には回りませんが、1人塁に出て最後は新田。

観客も須見工の監督も新田は敬遠されると考えてましたが、達也は初球から真っ向勝負。新田も待ち構えていたかのようにフルスイング。新田が打てば間違いなくホームラン。サヨナラのチャンス。ツーアウトなので新田を打ち取れば明青の勝ち。

「タッチ」の物語の中で一番熱く最高潮に達したクライマックスを迎えます。

新田は達也の投げる球をすべて当てていき右に左にファールが続きます。妹の由加は大好きな兄と片思い中の先輩達也の戦いを固唾を飲んで見守り、南も達也の力投を見守ります。

最後は達也の渾身の一球を新田が空振りして三振。明青学園が甲子園初出場を決めます。

「タッチ」で描かれる野球の試合はここまで。最後は甲子園初出場で優勝しますが、試合も描かれず最後のコマで優勝の記念の皿が達也の部屋に飾られているシーン終わります。

正直、新田を打ち取ったところで物語が終わりでもよかったかな、と昔から思ってます。決して面白くないわけではなく、名言「上杉達也は浅倉南を愛しています、世界中の誰よりも」が出てくるのも最後の部分ですし。

タッチは続編というかこの後の話もあるんですよね。アニメか何かで。新田はプロで活躍して達也は大リーグに行き、南は新体操を引退してカメラマンになる話があったはず。

名作「タッチ」を約10ヶ月に渡って再び読み返せました。やはり何年経ってもタッチは名作です。