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No Promises Await at Journey's End

旅の写真(3) by Lightroom

3/21(水)関西国際空港にて。雨が降ったりやんだりしてはっきりしない天気。今回の関空遠征における最大の成果*1とも言える1枚。到着してすぐに撮影できた。

台湾の航空会社であるチャイナエアラインのB777型機。下半分にボーイング社の塗装、上半分がチャイナエアラインの塗装というツートンカラーなデザイン。共同ブランド塗装。ボーイングの創立100周年を記念したものだ。

関西国際空港は、羽田空港や成田空港などのようにターミナルの屋上が展望デッキになっている構造ではなく、ターミナルから離れたところに展望ホールという形で飛行機を見たり、飛行機や空港について学んだり、グッズを買ったりすることができる施設がひとまとめになっている。

展望ホールまでは車で行くこともできるが、我々のような遠征者や観光客はターミナルから運行されている無料のバスを利用することができる。間違っても歩ける距離*2ではない。

この展望ホールは、関空が「乗っている」人工島*3と陸地とを結ぶ連絡橋の近くにあるA滑走路の北端に位置する。現在の関空はこのA滑走路をほぼ離陸専用*4に使用しているため、24Lからの離陸は滑走路端に侵入する機体を間近に捉えることができ、06Rから離陸の場合*5は展望ホールの上空を通過する機体を撮影することができる。

今回撮影したこの機体は、06Rから離陸したものである。巨大な飛行機を真下から迫力のある構図で撮れる絶好のポイントではあるのだが、メインが下半分になってしまうのが唯一の欠点である。特にこの機体の場合は上下で塗り分けられているツートンカラーであるため、真下からはボーイングカラーしか見えなくなってしまう。

だが、最近の私は飛行機は飛んでこそ飛行機であると考えるようになってきて、基本的に飛行機は飛んでいるシーンを撮りたい。無論、地上走行中の間近の機体も喜んで撮影するが、可能な限りは飛行中の機体を狙う。

その意味で、この機体が飛んでくれているというのは私にとってはこの上ないシチュエーションなのである。

*1:この機体、就航した直後から撮りたくて仕方なかった。ボーイングの塗装がすごくカッコよくてチャイナエアラインの塗装とうまくマッチしている。関空に到着してすぐに展望ホールへ行ってみて正解だったと言えるだろう。

*2:距離的な問題もさることながら、徒歩で立入れる場所を通っていけるのかどうかも不明。やはり車かバスを利用すべきだろう。

*3:ちなみに建築に関しては知識がないから表面的な話だけになるが、島全体が毎年数センチずつ沈んでいるそうで、ジャッキアップを定期的にしているという話。世界で初めての人工島の上に建設された空港の運用面での難しさを知ることができるエピソードである。

*4:日に2〜3便は24Lからの着陸が行われる模様である。この翌日には2便ほど24Lの着陸を撮影することができた。

*5:滑走路の侵入方向の変更はファンの間では「ランチェン」と呼ばれている。ランウェイ・チェンジの意味だが、日本語にすると滑走路運用変更。関空は滑走路の利用方向が変わるだけだが、羽田空港は利用する滑走路ごと変更になったりするので複雑怪奇。